2010年2月27日土曜日

NIMBY

A Bus System Reopens Rifts in South Africa
http://www.nytimes.com/2010/02/22/world/africa/22bus.html?hp
南アフリカ Soweto での話。
今ちょうど南アフリカの The Soweto Gospel Choirというクワイヤのアルバムに入っている曲を練習中です。サッカーのワールドカップで南アフリカが注目されているということも理由のひとつです。
Soweto(ソウェト)はSouth Western Townshipsの略。ヨハネスブルグ南西にある元黒人居住地区で、悪名高いアパルトヘイトの遺産。そのため今も様々な問題を抱えていて、"So Where To"(それで、どこへ?)と言われているのだとか。
この記事もワールドカップをにらんで、負の遺産を取り除こうという国家的な試みと、それが直面している困難について書いてあります。
Sowetoに住み、ヨハネスブルグ郊外の白人富裕階級の家で家事や子守りをしている多くの黒人女性達は早朝5時ごろから長時間かけて通勤しなければなりません。ミニバンの乗り合いタクシーを利用するのですが、すし詰めで、運賃も高くてただでさえ少ない給料がそれに消えてしまいます。
政府はワールドカップに備えてこうした交通事情を改善するために、道路の2車線を専用レーンにしてスムーズにバスを走らせる新公共交通システムを導入しようとしているのですが、大きな抵抗を受けて計画通りの実現が危ぶまれているらしいのです。
抵抗勢力のひとつが従来のミニバンタクシー業者。縄張りを巡って殺し合いまでするというからなかなか危ない感じです。もうひとつ絶対反対を叫ぶ勢力が、高級住宅街の住人達で、そんなバスが通ると地価が下がるんだとか。
そこで出てきたのが "not-in-my-backyard" という言葉で、頭文字をとってNIMBY(ニンビー)というそうです。「その必要性は認めるけど、うちのそばは嫌だよ」という意味で...Sowetoの場合は、根強い人種差別意識も感じさせます。
廃棄物処理場や食肉工場、精神病院、葬儀場、それに軍事基地などがニンビー施設の例としてあげられます。
わが福井県にも巨大ニンビー施設、原子力発電所があります。それが、予定の耐用年数過ぎても引っ張る引っ張る。住民を巻き込んでの耐用試験といった趣になっています。

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