2010年9月6日月曜日
勇気
仕事仲間に山に登った事があるかと聞かれたので、昔大学山岳部でロッククライミングをやっていて、7,000m峰にも登ったことがあるという話をしたら、翌日彼がくれたのがこの「おれたちの頂」というマンガ。
彼自身は山には登らないけれど山の本を読むのが好きということで、これはもう一冊あるからと、山のマンガは読んでいないと言う僕のために、わざわざ持って来てくれました。
ハードカバーの立派な単行本で、あとで気がついたけど、これ女性が描いているんだね。
山を描いたマンガは、たまたま読んで登山道具や服装などの描き方のいいかげんさにがっかりしたことがあったりして読む気にならなかったんだけど、この作品は読み始めたら止まらなくなりました。
ディテールにも違和感はなかったし、何より描かれている人物に、昔の自分たちが重なって見えたから。この本の主人公達はもっとすごいんだけど(^^;)、それはさておき…
若造2人が無謀にも黒部の大岩壁を日本で最初にオールフリーで登ろうとやっきになって、本当に登ってしまったこと。。
いつも、次はもっと難しいルートを!と難度を上げ続け、その度に死にそうな目にあっていたこと。クライミングを終えて川伝いに帰る途中、突然の増水で川の中の岩に取り残されて不安になった事も。。
そして夢だったカラコルムの未踏峰に挑戦して初登頂したこと。
あのハラハラして見てられないような自信と勇気は何だったんだろう…そういえば難しいルートを登る前にはいつも不安に押しつぶされそうになっていたのに、不思議な事にしばらくすると霧が晴れるように「登れる!」という確信が胸にひろがって来ました。根拠のない勇気。
あの勇気が今の僕に必要なのかな。
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このマンガは僕のバイブルでした。
返信削除当時中学生だったかな。少年マガジンだったかな。毎週雑誌からこのマンガを切り取り、ファイルしてた。その切り取ったもの今でも持ってます。
このマンガに影響を受けて、最初のシーンの鷹取山に行ったりした。でも、初心者にあの壁を登るのなんて無理!って思った(笑)
おお、そこで「やってみない?」とか誰かに誘われたらホシ君もクライマーになっていたかもしれないのか。
返信削除僕もはじめて練習で岩にとりついた時は動けなくてセミみたいに同じ所に1時間くらいとまってたりしていて、まわりの人は「こいつに岩登りは無理だ」と思ったらしい(笑)