大学の山岳会で1年上だったKさんから、健作慰霊の為のレリーフを作って欲しいというメールが届きました。12月にOB達で計画しているヒマラヤトレッキングの時に持って行きたいとのこと。
大学に入ってから本格的な登山を始めた僕と違って、健作は高校時代からのクライマーで山全般の知識も深く、同期だけど先生みたいな存在でした。僕は健作と組んで岩登りを覚え、雑誌に記録を発表することになったいくつかのクライミングについてはいつも彼と一緒でした。
その後、僕はハッチンダール・キッシュ登頂に成功したカラコルム遠征を最後に山から離れ、彼はその3年後、おそらく最後にするつもりで挑んだネパールヒマラヤのガウリシャンカールから帰らなかったのです。当時僕は金沢で陶芸をやっていたのですが、彼は帰ったら金沢でガラス工芸の道に入ることに決めていたそうです。
実は彼が行方不明になった25年前にも一度、仲間が現地を訪ね、僕がブロンズで作ったレリーフ板を携行して山の見える丘に設置して来たのですが、それがまだ残っているとは思えないので、もう一度持って行きたいとのことでした。
陶芸を本格的に続けて行くと決め、アトリエを確保して早々の依頼。健作からのエールかな。今回は陶磁器で作ってみる事にします。
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